2007-09-20

カフェテリアの安全性解析

国際学会でドイツはニュルンベルグに来ている。SafeCompという組込みシステム(?)の安全性の学会だ。欧州中心の、とても由緒ある学会である。日本人は僕の他に、長岡技科大の平尾先生がいらしている。逆に言えば、日本からはそれだけだ(あとは東北大の留学生さんが一人)。まぁ韓国もインドもアメリカも少なく中国はゼロので構わないのかもしれないが、もっと日本でも組込みシステムの安全性の研究者が増えるべきだと思う。

さてそんなわけで、平尾先生とお昼をご一緒させていただいた。安全性の分野で最も大事なのは、言わずもがな安全性解析だ。平尾先生は「ハザード解析ですよ」と言いながら、道を渡る時でも左右に注意している。さすが安全性の専門家。

一方僕はと言えば、ランチルームであるカフェテリアで、かなり派手にソースをジャケットやシャツにこぼしてしまった。ちょっとした染みなんてレベルではなく、10メートル先からでもこぼしたことがはっきり分かるくらい。手提げカバンを持っているのでトレイを片手で持っており、かなり長い間こぼれていることに気づかなかったのだ。不覚。

しかし不覚なのは、こぼしたことそのものではない。片手でトレイを持つ際のハザード解析やFMEA、HAZOPができていなかったことを始め、安全性の学会に来ているのに安全性解析の基本がなっておらず事故が起きてしまったことだ。しかも、昨日あぶないなと思っていたのに、そのヒヤリハットも活かせてない。こぼしたことを検知する機構も備えていなければ、こぼれても大丈夫なようにトレイを離して持つという機能安全も達成できていない。これでは安全性の研究を始めましたなんて、口が裂けても言えないわな。

う~ん、精進が足りませんね...。頑張ります。

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